2010年5月8日土曜日

ワークショップ2日目(5/2後半)足場組みの要領

はしごができてから、樹上で足場を組み始めました。
前回(4月25日)の続きです。足場は水平となるように取り付けることをお勧めします。その上で両足が安定するからです。取り付けるコツは前回図で示しましたが、より詳しく写真と図で示しておきたい箇所があります。
この写真は、当日行なった足場組みです。
前回組んだ足場はその下方にあり、傾斜して取り付いているのが分かります。今回その上に更に新たに継ぎ足しました。
足場組みの要領を図を用いて示していきましょう。
それにしても前回の間伐作業で、主木の周りがずいぶん明るくなってきました。既に夕方ですが、地面に直射日光が当たっています。

左の絵図は、要点だけを示すため略図です。
図1の足場は上から見ると3角形を構成していて、幹との兼ね合いは良いできです。
右の幹に掛かる足場材の組は図2の様にすればより安定し安全となります。
現状、片方の材が二又にに掛かっているので大丈夫です。

しかし、中央の幹に移り図3で示すように、足場材が幹の外方に向けて固定されている場合は、必ずしも安全とは言えません。
荷重は常にこの箇所を外方へと広げ、この足場材を結び付けている縄に力が掛かり、幹のほうには掛からないのです。

ここで図4を参照に、足場を組むときの一般的な原則を示しておきましょう。
足場材を掛ける幹は放射状に地面から伸びています。
その場合、足場の三角形の各頂点が常に幹の内側に位置するように組めば足場材に掛かる荷重は幹に伝わるようになるのです。

その際、幹と足場材を結束する縄はあくまで材を固定する役目と見なされます。むしろ三角形の頂点となる材同士の結束にかなり荷重がかかると見ています。
そのため、この箇所は麻縄よりも棕櫚縄でがっちり固定しておいたほうが良いでしょう。

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