2010年5月30日日曜日

ワークショップ4回目(スケジュールの見直し)

今日もワークショップには、ほとんど参加者が集まりません。とうぜんスケジュール通りにもいってません。
そこでこの日は、ツリーハウス床を修理していてました。その際気がついたことは、人間社会を基準に計画を立てていた点を見直すべきだということです。
ツリーハウスの床を作る際もそうですが、幹と床材のすき間はぴったりではいけないのです。
ハウスと幹の固定も地上の家のように正確に行なってはならないのです。
この日は森との対話が私のワークショップになりました。


森でスケジュールを立てる

森のことはほとんど都会暮らしの人間には分かりません。そんな森で計画を立てるには、行動や計画を、しなる幹のごとく、そうとうゆるくしておく必要があります。まったく人間の思うとおりいかないのは森と同調できていないからです。

人間自身、森のリズムに合わせるべきなのです。それでないと人間自身が折れてしまうか、さもなくば計画通り進めるため自然を破壊するはめになってしまいます。
森のリズムに合わせるためには森に学ぶことのほか月日もかかります。それでも柔軟性といった要素は変わらないと思います。
最初からこの柔軟性、別の言い方ですと謙虚な心とも言えますが、これを身につけるのは無理かもしれません。しかし、それは森で生活する内に自然と身に付くものです。

さて、追々スケジュールの変更をしなければなりません。
内容はほとんど変わりはありませんが、今後現行のシステム型と平行してランダム型も行なっていこうと考えています。
ランダム型はボランティアグループをメインにして制作していきますが、誰でも参加できるようにしていきたいと思っております。
こちらは後発なので、ワークショップBとしておきましょう。
それからシステム型は、先発なのでワークショップAとしておきます。

そろそろ、スズメバチの活動時期に入ってきました。このところ毎回単独のスズメバチが徘徊しているのを見かけます。既に間伐してきたエリア以外の未開地の密林は、上層部に蔦がおい茂りマント郡を形成しています。この中にスズメバチが巣を作るのです。スズメバチのツリーハウスです。うっかり伐採した樹を引っ張るものなら周囲のマント郡を揺さぶることになるため大変危険なのです。

ワークショップAの材料(径約8cm長さ約1.5m)はおおよそ15本(全部で60本)確保したのみで、これ以上集めるのは限界に来ています。
スズメバチの問題もありますが、蚊の発生が既に始まっています。日の当らない未開エリアではじっとしていられません。
とりあえず今後、ある材料で組んでいこう考えています。
一方、ワークショップBの材料はフレキシブルで5cm前後で長さも1.2m前後を予想しています。材料は、既に昨年ゆずりは学園のスタッフが切り倒したものが周囲に点在して集められています。
これを使っていけばある程度間に合いますが、たぶん全部は足りないでしょう。

スケジュールの日程は相当ゆるくしていこうと思っています。要するに出来上がるのは来年の春あたり、というよりもほぼ作り続けている状態なので、完成することを目標としません。
森と人の再生が目的という本来のテーマに立ち返らねばなりません。
ワークショップの日程も毎週行なっている状態にし、私がお休みの日は参加者が自主的に活動できる内容を準備しておきたいと思います。
そのため、ツリーハウスにのみをワークショップの対象とせず、関連した活動も準備していきたいと考えています。

2010年5月23日日曜日

森に庭を作る

庭とは、そもそも里山を離れた人間世界での自然を楽しむための憩いの空間です。
禅寺などの庭は、それを極めた自然観をあらわしており、そこに宇宙を凝縮した思想まで求めています。
公園のレイアウトも庭のうちに入ります。人が大勢行き来しいるのですが、なんとなく孤独を感じます。

あえて自然があふれている中に庭をつくる意味とは何か、注文主は誰でもありません、そうすると庭に対する概念が変わってきます。
以前は人が自然を求めていると思っておりましたが、最近は自然のほうも人を求めているのではないのだろうかと感じることがあるのです。
私たちは通常、自然を含め地球や宇宙は、確かにある種の法則が存在しているとはいえ、人格や意思など持たない、いわゆる自動的に成り立っている存在だと思いがちです。

森で生活するうちに湧き出てくる考えは自分のものだろうか、それとも自然がこの様にせよと私の考えに介入しているのかどちらか分かりません。
ただ、森に庭をつくることは、我々文明人の所有に対する概念を変えるきっかけに成ります。自分のものではないことに没頭する内に、この世界は全て自分とつながっていることに気がつくのです。

直感的にですが、この作業は箱庭療法のように現代人の精神を治療する療法になると確信しております。
岩場など蔦が多い茂り、そのままほかっておくべきか迷いますが、岩場がむき出しの箇所では何らかのメリットが人を含め自然にとってもあるようです。実験中ですが、たとえばその周りに花壇を作り常に管理していれば蔦は広がりません。
ここの山の土には堆積岩(チャート)のかけらが半分近くあるため、ふるいに掛けて土をつくっています。

2010年5月19日水曜日

ツリーハウスのタイプ


ダヴィンチ・グリットによる骨組みの構成パターンには、幾何システムを組み込んだものと、それなしにランダムなものとの2種があります。
前者をシステム型、後者をランダム型と呼びましょう。
どちらも長・短あり、材料や人・ハウスの規模・用途そして機能目的等に左右されます。
昨年、制作したツリーハウスは後者のランダム型です。その内容は過去ブログをご覧ください。
現行のワークショップで行なうタイプはシステム型で、今回が初めてで実験的です。

【システム型】
長所は、
あらかじめ部材を設計して加工できるため、樹上における作業がランダムタイプの同規模に比べ大幅に短縮できます。
窓や、屋根といった2次的な部材も設計して作ることができるため、取り付けが収まり易くなります。
骨組みに平行の部材が組み込まれているため窓や、屋根などの設計が楽です。
短所は、
材料を現場調達とするならば、一定の太さと直線の長さを有する材を確保することに時間と人手がかかります。
機械加工した規格材があれば、最適ですが、その分材料費がかかります。
形は球形に近似しますが、設計上引き伸ばすこともできます。ただランダム型のようにかなり自由にとは行きません。
出来上がってから、実用的な方はシステム型です。その分ランダム型よりコストはかかります。

【ランダム型】
両者とも単純なパターンの繰り返しで骨組みを組んでいくのですが、ランダム型は設計もなしにほぼ感で組んでいきます。
長所は、
樹の樹形に合わせて枝や幹にはまり込むように組んでいくことができるので、こういうのが好きな人にはお勧めです。
パターンを体でマスターしてしまえば、作業は前者よりも楽しいと思います。
材料の太さや長さなどあまり厳密に選別する必要がないため、材料を現場調達するなら楽です。
短所は、
パターンをマスターするまで、意外と単純なのですが、ほぼ丸1日かかると思います。
それから、樹上で組んでいくため前者と比べたらはるかに時間がかかります。
時間と人手がたっぷりある場合はこちらのパターンが良いでしょう。
窓といった開口部に平行的要素がないため通常の窓枠の取り付など困難です。
屋根も同様、板葺きやトタン葺きなど波打ってしまいます。その感じ・趣が良いとも受け取れますが、しかっり雨漏りがないかチェックがまめに必要です。

今回「表浜ブルーウォーク」はツリーハウスを作るのにメンバーの10名ほどが継続的に制作に携わる予定なので、こちらのワークショップではこの型で行なおうと考えています。

ツリーハウスのイメージ

既に現行のツリーハウスのイメージは、下の絵図の円形破線で示された箇所です。
直径3メートルで数人を収容できる大きさで、制作もそのくらいの人数ならちょうど良いのです。
さらにその上部にもスペースがあるため、もう一つ同様の大きさならいつの日か余裕があれば考えても良いかと思っておりました。

しかし、「表浜ブルーウォーク」のグループは10人、夏の海岸清掃に向けてなんとなく増えていきそうです。
この日も、森の中で彼らに杉の皮むきだけ行なってもらうのはなんとなくもったいない話です。
そこで、10名ほど収容できるツリーハウスをとっさにイメージし、さっそく取り掛かってもらうことにしたのです。現行のハウスの上部に位置する楕円形で示されたところです。
下から眺めるとかなり高い位置にあります。第一の足場の高さ3mに現行のハウスの高さ3mで第二のハウスが高さ2.5mを予想しています。そうなると低いところで6m、高いところで8.5m。
はたして第二のハウスを支える幹や枝が存在しているか、若干懸念するところです。
下からその様子がはっきり分かりません。遠方からは上部が葉に覆われてほとんど見えません。
一度足場を新たに組んだ際に確認してみなければなりません。

2010年5月18日火曜日

ワークショップの3回目その2(足場の格子組と手すり)

足場の組立は三角形の格子を作ることで強固になり、その上で安全に作業ができます。
格子の大きさは両足が入っても肩幅より狭ければ落ちることはありません。
その点、四角い格子でも良いですが、なぜか三角形の方が収まりやすいのです。
たぶん、最小の格子単位(モジュール)だからでしょう。

この作業に平行して手すりを渡していきます。
足場の材同様になるべく水平に施します。足場の上で立って作業する場合は必ず安全ベルトを着用しましょう。手すりにはベルトのフックをかけます。そのため手すりとなる材の太さはフックが掛かるものを選んでおきましょう。

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ストラップ巻取り式安全帯リーロックEVO 
■ショックアブソーバーと「一体化」しているためコンパクト 

手すりは腰の高さで1段、さらにその倍の高さの頭上でもう1段設けておけば座ったり立ったりする作業が安全です。

2010年5月17日月曜日

ワークショップの3回目その1(小道を作る作業)






この日(5月16日)、インターネットで集った参加者はいませんでした。





そのため、とりあえず午前中は一人作業で、足場の悪いところに道を作っておりました。ツリーハウスの骨組みでは使えない太い丸太を踏み木にした階段です。四段だけ作ってみました。

写真の左2本は、丸太の端を細い枝で固定してあります。細い枝の先を尖らせて杭にしてあります。
近場に石が出れば、石を杭の代わりにした方が良いです。
その右の2本は石で固定してあります。
石は角が尖っている方を下にして半分ほど埋め込みます。更にそれがずれないよう手前に別に石を埋め込んでおきます。
丸太はいずれか腐食するので、あらかじめ小石を下に敷き詰めておくと水はけがよく長持ちします。写真中央の段は、すき間に大小の石を詰め込んだ状態で、この上にその右のように土を被せれば出来上がりです。

作業はここまでで止めることにしました。示例だけ示して、後から来る参加者のために残しておこうと思ったからです。作業の内容は文字どおり地味ですが、森で生きるためには大変ためになる作業の一つだからです。

岩場に移りました。ここにも道が必要です。本来こちらの方に道を作るべきでした。丸太と違って、一度しっかりしたものを作っておけば補修の必要がほとんどありません。

岩と岩の間には石が転がってまともに荷を背負って歩けません。
石の組み方にはコツがあります。石の形や荷重のかかり方など直感と感覚で判断し詰めていきます。段の踏み幅や、高さなどはひじや腕の長さで決めていきます。
5段ほど作って止めることにしました。これも後に続く人たちのために残しておこうと思いました。

昼近くになり、沓名氏から連絡があり、急きょボランテイアグループ(表浜ブルーウォーク)が作業に参加することになりました。
午後からの開始で、作業内容を割り振ることにしました。今日は10人ほどです。ほとんど近くの大学生(豊橋技術科学大学)です。

午前中の作業はこのことを予見していたのでしょうか。
既に準備が整っていたので、彼らには簡単な説明をし、その後すぐ作業に取り掛かってもらうことにしました。
丸太と石による階段作りに各2名、それ以外に沓名氏が伐採をする杉の皮むきに数名の要員が決まりました。

彼らグループも、ツリーハウスを作る目的があります。現行のツリーハウスの主木(マテバシイ)から10mほど離れたコナラがその主木です。そこでは、安全のため高床のデッキを作ってから、その上で実際の作業に取り掛かる予定でした。彼らもツリーハウスについてはまったく漠然とした希望のみで森に招かれました。エコに対する活動や使命感は見習うに値します。

さりとて、この分だと彼らがツリーハウスに取り掛かるのは来年の話になりそうです。デッキ材の杉は伐採直後で重量があり、乾くのに月日が掛かります。それから晩秋まで樹の下界は蚊に悩まされます。
一応、監督者の私としては要所々お手本ぐらいは示しておこうと思いますが、寒風吹きすさぶ中、樹上では付き合えそうにありません。

そこで急きょ、予定を現行のツリーハウスのさらなる上方へと変更することにに決めました。
どんぐりの樹はかなりの重量に耐えることができます。樹形も扇状で上部ならばかなり大きなものができます。今から取り掛かれば夏の間も作業ができ、晩秋には完成することができます。
夏の間このマテバシイの上では相当涼しい作業が予想できます。私も、現行のツリーハウスと平行しながら目を配らせることができます。

そのため、先ず現行のツリーハウスの足場を組み、そこからさらにはしごを上方に渡して第二の足場を作る必要があります。そこまで今回を含め次回までに行なうことができればと見ています。
かなり高くなります。安全第一です。
本日、この作業に2名の若者をあて、安全ベルト着用で進めてみることにしました。



左の写真は当日、夕方までにできた道を下る学生たちの姿


2010年5月12日水曜日

ハンドメイドの木製サインプレート

以前作ったツリーハウスのサインプレートを変えてみました。
そこに描かれていたのは「どんぐりの家」でした。主木がコナラなのでどんぐりでも良いのですが、このプレートは現在作ろうとしているツリーハウスの方がふさわしいので移すことにしました。
こちらの主木はマテバシイで同じどんぐりの木、それにツリーハウスの形もどんぐりに近くなりそうなのでぴったりです。

このプレートの素材は、アルミ複合板です。
ここ森のスクールでは標示板としてよく使われています。道しるべや作業小屋の標示・矢印それに注意書きなどにです。
端材で十分なので看板屋でを分けてもらうことができます。
耐久性が抜群で、加工などアクリルなどの端材を使うよりだんぜん楽です。油性ペイントで描けば、かなりの年月を保ちます。
ただし、自然の中ではかなり目立ってしまうので、美観も考慮しながら標示すべきでしょう。

「どんぐりの家」に代わり、新たに作ったのは雲の形をしたプレートで、材はケヤキの板です。ツリーハウスの形をしたプレートを考えていたとき、その名称は「くもの家」をイメージしました。しかしその響きは蜘蛛にもなりえるので、横文字でCloudにしてみました。

表面の塗装は、シケンズ社のセトールという外装木材用の塗料です。
塗料が余っていたのでちょうどこの際に使い切りました。
表面塗装は通常、オイルステンで充分です。キシラデコールがオイルステンで量販店でも手に入れることができます。デッキ用の塗料の方が安いですが、ペイント状でしみ込みが少なく、個人的にはあまりお勧めできません。
一方のシケンズ(セトール)は価格が高いですが、しみ込みもよくそれに加えて張りのあるしっとりとしたつやが出ます。

一般的に木材への標示描きは水性ペイントで良いですが、ケヤキの様に彫り物に適した木は文字を浮き彫りにして陰影だけで見せるほ方が効果的です。
杉材などのサクい木は彫るより、水性ペイントで標示したほうが楽です。

2010年5月11日火曜日

現場で作業台を作る

5月9日、この日は、骨組みの材を加工しようと準備を進めていました。
前回のツリーハウスの様に骨組みをランダムに組むならば、加工のない原始的なやり方でいけます。しかし今回は違い、作業スペースをしっかり確保しなければなりません。
工程が増える分、段取りも増えるのです。
急いで作業台を作ってみました。
傾斜のあるところでは二本足で間に合います。
2本のアームの上に材を乗せて切ったりできる他、加工済みの材を積み上げて置くこともできます。
それにツリーハウスの完成後はこの上に板を敷けばデッキにもなります。


材を結合するには木ネジやスリムネジでは頼りないので、六角頭のネジ、コーチスクリューボルトを使います。ネジ径9ミリの木工ドリルで手前の材を貫通させ、後方の材にはネジの入る半分くらい下穴を開けておきます。
インパクトに取り付けてあるのはボルトレンチですが、できれば自在が効くのをお勧めします。
狭いところや、樹の上ではだんぜん便利です。レンチが斜めっていても頭が空回りせず、ぐんぐん入っていきます。



この様に作った作業台は材が朽ちなければ数年持ちます。
台の脚の下には必ず石を据えておきましょう。

2010年5月8日土曜日

ワークショップ2日目(5/2後半)足場組みの要領

はしごができてから、樹上で足場を組み始めました。
前回(4月25日)の続きです。足場は水平となるように取り付けることをお勧めします。その上で両足が安定するからです。取り付けるコツは前回図で示しましたが、より詳しく写真と図で示しておきたい箇所があります。
この写真は、当日行なった足場組みです。
前回組んだ足場はその下方にあり、傾斜して取り付いているのが分かります。今回その上に更に新たに継ぎ足しました。
足場組みの要領を図を用いて示していきましょう。
それにしても前回の間伐作業で、主木の周りがずいぶん明るくなってきました。既に夕方ですが、地面に直射日光が当たっています。

左の絵図は、要点だけを示すため略図です。
図1の足場は上から見ると3角形を構成していて、幹との兼ね合いは良いできです。
右の幹に掛かる足場材の組は図2の様にすればより安定し安全となります。
現状、片方の材が二又にに掛かっているので大丈夫です。

しかし、中央の幹に移り図3で示すように、足場材が幹の外方に向けて固定されている場合は、必ずしも安全とは言えません。
荷重は常にこの箇所を外方へと広げ、この足場材を結び付けている縄に力が掛かり、幹のほうには掛からないのです。

ここで図4を参照に、足場を組むときの一般的な原則を示しておきましょう。
足場材を掛ける幹は放射状に地面から伸びています。
その場合、足場の三角形の各頂点が常に幹の内側に位置するように組めば足場材に掛かる荷重は幹に伝わるようになるのです。

その際、幹と足場材を結束する縄はあくまで材を固定する役目と見なされます。むしろ三角形の頂点となる材同士の結束にかなり荷重がかかると見ています。
そのため、この箇所は麻縄よりも棕櫚縄でがっちり固定しておいたほうが良いでしょう。

2010年5月3日月曜日

ワークショップ2日目(5月2日)

今日は早めに取り掛かることにしました。既に参加者の方は、大阪から前日泊りがけで準備しています。
天気は今日も最高です。

ツリーハウス作りのためには色々な作業があります。短期間で一通り形あるものを示して行きたいと思っています。しかしそれ以外の作業にも重要な内容があり、ツリーハウスを作る際には伝えたり、示していくべきことだと気付いた点があります。

森の中に人は容易に入れそうですが、それは季節に左右されたり、かなり人が手を入れ整備したところに限られてきます。
現在ツリーハウスを作ろうとしている前線は、まだ道もできていないため歩行困難です。まして材や道具の運搬には注意が必要です。そのため先ずは、道作りが必要なのです。

それから、間伐や伐採方法も奥深いものがあります。これなどはスズメバチを寄せ付けないためのやり方も含まれています。
こういった森での作業も長い目で見てワークショップのプログラムに組み込んでみるのもよいかと思いました。

今日、午前中は間伐作業を行ないました。午後からは骨組みの材を加工する予定でしたが、参加者の希望もあり、はしごを作ってみることにしました。
はしご作りには、初歩的な作業が集約されており、大変ためになることが含まれています。
木の切り方・目見当や体による計測・機械の使い方・縄の縛り方や安全な作り方などです。
それにこの作業は、最初に樹に登るための儀式のような感じがします。最初に参加した方にはぜひ体験させたい内容なのです。

写真では、はしごに登りながら横木を取り付けています。
地面に縦木をねかせて作っても良いのですが、ここは岩がゴロゴロ転がっており困難です。その場合は縦木の上端を足場にしばりつけて固定してから横木を取り付けたほうが良いでしょう。

むしろ、作業はこの方法の方が楽かもしれません。
下穴を開ける際は、既に取り付けた横木に載せて固定すれば、地面に置いて作業するより楽に穴あけができます。
下穴ドリルの歯は、先端がネジ式のものをお勧めします。ドリルの回転で歯が材に楽に引き込まれていきます。