2009年3月28日土曜日

15日目

曇り時々晴れ、春といえどすこぶる寒い。指先が冷える。本日一人作業。森のスクールには誰もいない。
既に骨組みは上部に取りかかっており、上を向いての作業が続く。
今後このまま組んでいけば頂上部に入るのはすぐだ。しかしそこをうまく収めるには調整に若干時間がかかるだろう。おおよそ後3日を要するとみている。
幹への荷重も考えて、極力材の細い骨を選んで組んでいる。
全体を組んでからでも幹への支柱取り付けは遅くないだろう。
そろそろルーフィング(屋根の覆い)を考えていかねば、これも極力軽量材を使っていきたい。
既に仮支えの柱の幹に接する端部が幹に数ミリめり込んでいる。根元近くがこれだけ下がっているということは、相当の重量のストレスが幹にかかっている。何とかせねば。

2009年3月21日土曜日

14日目

2人作業。暖かい春の日差しを感じながらの作業。 段々と形が見えてくる。緩やかな曲面を描いて骨組みが上方へと向い出した。このままでいくと巨大な卵が樹に宿る感じが予想できる。
当初から難点となっていた箇所は急な曲面であったため、助手は着手に断念。代わりに私が手をつける。
確かにこのようなケースは、慣れていても調整に時間がかかる。あらかじめ予想した上で周りからせめて行けば何とかなるだろう。
今回も何とか乗り切り本来の調子を取り戻す。
できれば、骨組みの面は一定の曲率で組んでいくことを薦めたい。そうなると球状か楕円球といった形が作業効率がいい。どこか極端に曲率の変化した箇所は手間がかかるというのが経験から分かってきた。
とはいっても、幹の形状に沿った形が安定しており、その辺の調整は樹と相談するといった感じか。

2009年3月12日木曜日

13日目

風の無い暖かい一日、骨組みの最先端でひたすら結束作業。
当初の計画から随分大きくなってしまった。ツリーハウスの形は現在船のようになっている。順繰りに円周を描いて骨組みを作っていけば丸く収まったはずだ。しかし、当初は骨組みのパターンがのみ込めず、途惑ったところは後回しにして進めて言った結果、全体の形がいびつな状態になってしまい、何とか収めるのに随分と時間がかかってしまった。あえて意図的に幹の張り具合に沿って形状を調整してきたが、今回大きさの点で欲をかきすぎたようだ。
船形の先端部は、骨組みの格子を随分小さくし、曲率を大きくすることができた。これでようやく全体の形状が予想できるようになった。おおよそ繭形の形状になるであろう。
今月中にはなんとしても骨組みを完了したい。もう既に次のツリーハウスの構想に取り掛かっている。

2009年3月8日日曜日

12日目

3月7日(土曜日) 一人作業、本日で計90時間を費やすことになる。
森のスクールの仲間に手伝ってもらい、幹を支えるための丸太材を運ぶ。
前回、クツナ氏が切り出しておいてくれた落葉樹の幹3mの2本である。
切り出して直後で水分を含んでいるため大変重かった。
どうやって立て・支えるかは次回にしよう。
じきに3時の休憩。コーヒーを飲みながら野口健さんの体験談について話が弾む。
昨日は豊橋で野口健による講演会があったのだ。
環境問題は突き詰めて考えると、全体と繋がっている。一箇所だけの問題ではなく地球規模で広範囲なのだ。だから、ついあきらめてしまいがちだ。
既に統計では・・・であり。確実に何をやってももう遅いのだ。この手のコメントには随分辟易したそうだ。
健さんいわく、ヒマラヤ登山で絶対絶命の状況におかれても、絶えず生き延びるて帰ることを自分に言い聞かせるそうだ。そうでなく、あきらめたものから死が訪れることを何度も見てきたそうだ。その厳しい経験が今のゴミ拾いをあきらめずに続けていることに繋がっていようだ。
確かに、環境問題をあきらめるのは簡単だ。しかし問題はそれ以上にその問題を作ってしまった人間の心にある。
環境問題をきっかけに人間の心を清めよう。

11日目


2月28日(土曜)、二人作業 
骨組みを支える幹が心配だ。まだ大丈夫。さりとて準備をしておかねば。負担がかかっているのが伝わってくる。
写真で分かるとおり、右の幹は斜め45度に伸びている。この幹に現在半分以上の骨組みの重量がかかっている。応急に、その荷重を軽減させるためラチェットベルトで直立の幹にかけてある(緑のベルトである)。

樹上では、ゴムバンドによる仮止めが効いて効率よく結束できるようになった。
骨組みを組む技術的な第二段階は、常にまんべんなく結束していくこと。具体的には一箇所を中心にその周りから組んでいくやり方は、じきに行き詰まってしまう。そこから先、組むのに相手方の骨組みができていなく困ってしまうのだ。
そこで円環状に進めていくことを薦める。一つ組んだ後に其の箇所を中心に組みたいが、そこはひとまず残してとなりに移り次を組む。これは基本だと思っていただきたい。場合によって臨機応変に対処することはもちろんである。

10日目

2月21日2人作業、今日で作業を始めて10日目、計75時間かかっている。
骨組みは、おおよそ半分ぐらいは出来上がっただろう。今までの試行錯誤で随分時間がかかってしまった。
難題も出てきた。予想以上に骨組みの規模が大きくなってしまいそうだ。
骨組みを組む上で技術的に次の段階がある。
大きさを調整するには曲率を調整する必要がある。
そのため、要点は三角形の格子の大きさにある。これを小さくするほど曲率が高くなる。
言い換えれば、輪郭の曲線が小さくなる。
今までこの調整を理解していなかったため、ある部分は皿状に広がりすぎてなかなか曲面を描くことが困難となっていた。
結果、写真でごらんとおり船の舳先のように尖ってしまった。