2009年7月26日日曜日

30日目(ルーフィング5日)

7月25日、いまだに梅雨が明けない。乾いたとこなどどこにもないぐらい湿度が高い。先週同様、海の水平線がぼんやりしている。

午後より作業。森の管理人こと、藤村氏は炭焼き窯をひたすら作っている。こちらも8月ころには出来上がりそうだ。
ツリーハウスの床は早朝の雨で濡れている。今日は風が吹いている。ねっとりした空気だ。
時々揺れる。以前と違う揺れだ。骨組みだけのときの揺れと違って、シートで覆われたことで全体的に揺れる感じだ。ストロークが以前より長い。

さて、どこから手をつけようか。風で仮止めのシートがめくれ上がる。一番上に被せてあるシートの結束は両端だけだ。既に屋根の上には手が伸ばせない。危険だ。後々その下のシートをはずしてとめるしかない。

それより、先に進めるか。

今日は透明の塩ビの波形プレートを天井に取り付ける。そのためのフックを用意してきた。「プラフック」という商品名で、穴を開けて簡単に取り付けることができる。
しかし、これには難儀をした。外側からこのフックを差し込むが、下に補助で誰かいないと外れやすいのだ。今日はあいにく一人作業で手間取った。一番上のシートなりプレートを止めるのは、このフックでは考え物だ。DIYのお店には他の止め具が売られている。むしろ、木ネジ式を選んで、直接骨組みに取り付けるほうが簡単だ。
夕方小雨が降り始める。

ようやくハウスの中で雨をしのぐことができる。残すところあと少し、3分の1だ。
何とか後一回くればルーフィングは完了だ。
8月に入ったらぼちぼちと、庇や入り口、といった3次的段階をやっていこう。
それに加えて、見栄えが良くなるようにハウスの下半分もシートで覆うのもいいだろう。


上の写真は山側から撮ったツリーハウス。柳葉状の窓はもう少し大きくてもよかった。
中心には床が見える1平米足らずだ。内部には向って左側に1段高くなった1m×2mの床があり、ベッドの替わりになる。正面にはベンチがある。
こういったものは、この程度にしておこう。後は後続の人たちの創意・工夫に任せていこう。
このルーフィングもこれ以外の方法は、後続の人たちの改善
なり改良案に委ねよう。私はもうこれ以上やるべきではない。
私の行なうべきことは他にありそうだ。


2009年7月19日日曜日

29日目、ルーフィング4日

7月18日、午後より作業。むっとした蒸し暑さ、曇っていて風はない。
森の中、どこも蒸れている。汗ばむ。じっとしていると蚊が寄ってくる。
しかし樹の上は落ち着く。温度差はないが、体感温度が違う。緩やかな風が吹くと汗ばんだ肌を冷やしてくれる。蚊もここまでは上ってこない。下界に比べれば快適だ。
それでも体を動かしていると汗が滴る。
窓から見える海と空の境界ははっきりしない。

ルーフィング4日目で畦シート4巻き使う。既に両サイドはシートで覆われている。

午後3時ごろアートユニットの山崎君が手伝いに来る。ルーフィング作業を一緒に行なう。
私の方は様子を見ながらゆっくり作業を行なう。
ルーフィングの難しい箇所が出てきた。狭くなった長手方向の端部だ。ここは骨組みのすき間が狭い上、骨組みに沿ってシートが急カーブを描く。
骨組みの輪郭が曲面を描くためシートの収まりが困難だ。他のなだらかな曲面の箇所と平行してシートを取り付けることはできない。シートが浮き上がってしまうからだ。
二人で色々検討する。たぶんこの案で行くのが今のところベストだろう。下に示した図を見てほしい。

これはツリーハウスを上から見たルーフィングの絵図だ。
急カーブの輪郭を描く箇所を幅のあるシートで巻くのは困難だ。そこで、一旦端部で切り落として隙間となる箇所を最後の1・2枚のシートで上から抑えるという寸法だ。
図では一番上に被せるシートの固定は他のシートの様に棕櫚縄で骨組みに縛り付けることはできない。既にその下には複数のシートが敷かれていて穴を開けるのは困難だ。この点が次の課題となる。問題なければシートの両端のパンチの穴に番線を通してサイドのシートと共にして下で縛りつけようかと考えている。


さて、今日のルーフィングの出来を見てみよう。骨組みの最上部から上がって写真を撮った。
最上部のシートはまだ止めていないが、おおよそその様子が分かるだろう。

この様に、上から見れば全体のフォルムが収まって見える。しかしこれを下から仰ぎ見るとシートの隙間がかなり目立って全体のフォルムがつかみにくい。この点次回写真に収めて示していこう。



2009年7月12日日曜日

28日目、ルーフィング3日

今週も雨時々曇りの日がほとんど。今日は蒸し暑いが幸い晴れ上がった。
前回、畦シートの巻きつけには随分難儀をした。今回トイレットペーパー状にシートをセットして作業に取り掛かる。
この方法は実に見事だ。前回の作業で腰が痛くなってしまい今週は悩まされた。
今回のやり方は楽だ。シートを必要なだけ引き出しておけばそれで良い。途中引っかかったりする程度で、垂れ下がることもないので固定がスムーズにできる。
シートを反対側に持ってくるには一旦切らなければならない。シートの長さはおおよそ円周の半分ぐらいになる。
今日は初めてツリーハウスの大きさを性格に計ってみることにした。
長さが5.8m、これは先細りの先端から入り口まで。幅は2.8m。高さは床から最頂部まで2.8mある。
床下の骨組みからだと3,3mはある。
床のほか足場の安定のため、2段目の床を敷いた。その上に横になり久々に上を眺める。
木漏れ日でちょうどいい感じの光が差し込む。夏の暑さが厳しくなるのはこれからだ。ここから涼しい夏を満喫できることをしばし想像する。
後、シートを2巻きもすればおおよそ天井が閉じられる。その前に透明の波形プレートを一部取り付けてもいいだろう。
シート取り付け作業は、一日、1巻きが精一杯。今回も長手方向に2箇所窓を設けた。その上2段目の床を敷いたため時間となってしまった。

次回はシートを巻きつけるだけなので2巻きぐらいはいけそうである。しかし窓の庇を延ばすためにシートを継ぎ足す作業もある。そうなると後2日・3日かかりそうだ。7月末にはこの作業を終えたい。
Posted by Picasa

2009年7月5日日曜日

27日目、(ルーフィング2日)

今週も雨の日がほとんどだった。
西日本は豪雨で災害のニュースが流れている。
今日も昼から作業。森はぬれていて、湿度は高い。昼は、森のスタッフ・管理人こと藤村氏と食事。
彼らは、ツリーハウスから30メートルほど下ったところで炭焼きがまを作っている。窯の背後の斜面から水が湧き出て、溝を掘っている。
私の方は、午後から作業。
畦シートを2巻きする。夕方、クツナ氏が手伝いに来てくれた。 巻きつけるのにはずいぶん難儀をした。
2巻きを終わってから気が付いたが、やり方が間違っていた。
最初からトイレットペーパーを引き出す様なやり方でシートを広げていけばよかった。それを逆のやり方で行なっていたのだ。だから肩も、腰も痛くなってしまった。何しろこのやり方だと、途中で休むわけにはいかないのだ。前回はそれに耐え切れずに途中で地面に落として解けた包帯を手繰り寄せる様にしていた。
トイレットペーパー方式は次回からやってみよう。これなら一人でも楽にできる。
しかし、このような単純で分かりきったことがやってみないと思いつかないものだと、クツナ氏はつぶやく。
 海側の窓も、山の斜面側と同様に柳葉状にする。海が左右一面に見えるように後ろの窓よりも大きく開ける。そしてある程度雨が降り込まないように、庇を作る。
今日はこの庇を支える骨を新たに取り付けるため時間を費やす。なだらかな曲線を庇であり窓の輪郭が描くように角度を調整する。
ハウスの内部にはその骨を支えるための梁を取り付け。しかし、その梁が目線の邪魔になり空間が狭く感じたので取り外した。
その分庇の強度は弱い。
シートの庇は後々前方へ継ぎ足していく予定だ。
これで、山・と海側の両面に窓を設けたが、左右の先端部にも今後開口部を設けてもいけそうだ。 ツリーハウスの高さは比較的涼しい、既に木の上は一面緑に覆われており、夏の日差しをさえぎっている。この高さだと蚊が来ないのがありがたい。
しかしスズメバチは注意しなければならない。既にここのところ何回も見かけている。
今日も2回見かけた。
このスズメバチを誘導するワナの作り方は、以前クツナ氏から教わった。そろそろ作っておこう。