ダビンチ・グリットとは

ツリーハウスをダ・ヴィンチ・グリットでつくることは、従来の一般的なツリーハウスを作る際の様々な問題や課題を解消することを目的としています。

また、その制作を通して森や里山の環境整備や保全を促進する働きがあります。

日本でもここ数年、ツリーハウスへの関心が高まりブームとなっています。しかし、それを作るには地上に設置する同規模のハウスに比べ6倍ほどの労力と費用がかかるといわれています。
今後より経済的かつ安全を重視したツリーハウス作りのノウハウが必要です。

このツリーハウスは、そのノウハウを提供するものです。また、そのノウハウを普及することで、森や里山での生活や労働が促進され、人々の関心がよりエコロジカルな方向に向けられることを意図しています。

◆ダ・ヴィチ・グリット
レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた格子パターンで、アトランティコ手稿に遺されています。
当初このパターンは、平面で描かれていたため、長い間用途不明のアイデアと見なされていました。
しかし近年の研究により、数種類のパターンが見つかり、その格子パターンによってできる構造が軽量でありながら剛性が高く、その利点や応用技術が発表され注目されつつあります。
その中には、振動や衝撃を吸収する構造となることが明らかとなっています。
ダ・ヴィンチは、すべてはほかのすべてとつながっていることを知っていました。
彼はそれを「コーッネーション」(連結)と呼んでいました。

ダ・ヴィンチ・グリットのパターンをツリーハウスに応用することで、軽量かつ剛性の高いしなやかな構造を形成します。
強風・地震等の揺れや衝撃に対して強く、ホストツリーへの負担を従来の同規模のハウスに比べ軽減することができます。
また、樹形に調和した形状に構造を形成すれば、それにより全荷重を複数の幹に分散することが容易となるため、幹への負担は従来に比べはるかに軽減できます。
幹と構造との接合は、しゅろ縄で結束する程度で充分です。これにより、ボルトによる固定は不要となり樹に対するメンタル的な負担を解消することになります。

◆ツリーハウスの構造
ダヴィンチ・グリットを古典幾何学に組み込み、
数段階の幾何変容を繰り返すことで実用的な構造ができます。
この構造をツリーハウスに応用していきます。


詳しく説明すると、このグリットを古典幾何学から発展した神聖幾何学
に組み込むことで、多軸体となります。
さらに、この多軸体に球面幾何学ゾーン幾何学を組み込むことで、構造と形態の自由度が高まります。
これによって多軸体の構造、すなわち第三の構造システム化することになります。
ツリーハウスの構造には、このシステムを用いたシステム型と、システムを用いないランダム型の2種類があります。
プラトン立体はこの幾何の初歩的な段階に位置してます。