2010年5月17日月曜日

ワークショップの3回目その1(小道を作る作業)






この日(5月16日)、インターネットで集った参加者はいませんでした。





そのため、とりあえず午前中は一人作業で、足場の悪いところに道を作っておりました。ツリーハウスの骨組みでは使えない太い丸太を踏み木にした階段です。四段だけ作ってみました。

写真の左2本は、丸太の端を細い枝で固定してあります。細い枝の先を尖らせて杭にしてあります。
近場に石が出れば、石を杭の代わりにした方が良いです。
その右の2本は石で固定してあります。
石は角が尖っている方を下にして半分ほど埋め込みます。更にそれがずれないよう手前に別に石を埋め込んでおきます。
丸太はいずれか腐食するので、あらかじめ小石を下に敷き詰めておくと水はけがよく長持ちします。写真中央の段は、すき間に大小の石を詰め込んだ状態で、この上にその右のように土を被せれば出来上がりです。

作業はここまでで止めることにしました。示例だけ示して、後から来る参加者のために残しておこうと思ったからです。作業の内容は文字どおり地味ですが、森で生きるためには大変ためになる作業の一つだからです。

岩場に移りました。ここにも道が必要です。本来こちらの方に道を作るべきでした。丸太と違って、一度しっかりしたものを作っておけば補修の必要がほとんどありません。

岩と岩の間には石が転がってまともに荷を背負って歩けません。
石の組み方にはコツがあります。石の形や荷重のかかり方など直感と感覚で判断し詰めていきます。段の踏み幅や、高さなどはひじや腕の長さで決めていきます。
5段ほど作って止めることにしました。これも後に続く人たちのために残しておこうと思いました。

昼近くになり、沓名氏から連絡があり、急きょボランテイアグループ(表浜ブルーウォーク)が作業に参加することになりました。
午後からの開始で、作業内容を割り振ることにしました。今日は10人ほどです。ほとんど近くの大学生(豊橋技術科学大学)です。

午前中の作業はこのことを予見していたのでしょうか。
既に準備が整っていたので、彼らには簡単な説明をし、その後すぐ作業に取り掛かってもらうことにしました。
丸太と石による階段作りに各2名、それ以外に沓名氏が伐採をする杉の皮むきに数名の要員が決まりました。

彼らグループも、ツリーハウスを作る目的があります。現行のツリーハウスの主木(マテバシイ)から10mほど離れたコナラがその主木です。そこでは、安全のため高床のデッキを作ってから、その上で実際の作業に取り掛かる予定でした。彼らもツリーハウスについてはまったく漠然とした希望のみで森に招かれました。エコに対する活動や使命感は見習うに値します。

さりとて、この分だと彼らがツリーハウスに取り掛かるのは来年の話になりそうです。デッキ材の杉は伐採直後で重量があり、乾くのに月日が掛かります。それから晩秋まで樹の下界は蚊に悩まされます。
一応、監督者の私としては要所々お手本ぐらいは示しておこうと思いますが、寒風吹きすさぶ中、樹上では付き合えそうにありません。

そこで急きょ、予定を現行のツリーハウスのさらなる上方へと変更することにに決めました。
どんぐりの樹はかなりの重量に耐えることができます。樹形も扇状で上部ならばかなり大きなものができます。今から取り掛かれば夏の間も作業ができ、晩秋には完成することができます。
夏の間このマテバシイの上では相当涼しい作業が予想できます。私も、現行のツリーハウスと平行しながら目を配らせることができます。

そのため、先ず現行のツリーハウスの足場を組み、そこからさらにはしごを上方に渡して第二の足場を作る必要があります。そこまで今回を含め次回までに行なうことができればと見ています。
かなり高くなります。安全第一です。
本日、この作業に2名の若者をあて、安全ベルト着用で進めてみることにしました。



左の写真は当日、夕方までにできた道を下る学生たちの姿


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