2010年10月12日火曜日

システム型ツリーハウス、その原型作り

ここしばらくほとんど森に行ってません。これから活動するには快適な季節に入ろうとしているにもかかわらず。
じつは先月末より、奥三河で開かれるイベント「アートの森」出展の作品制作に追われているのです。

「アートの森」といったテーマなら、本来は山の中でワークショップでも開きツリーハウスをつくるのが個人的には本望ですが、それはずっと先のことになりそうです。作品は、色々制約がある中、先々ツリーハウスにも転用できる内容におさめておきました。
システム型のツリーハウスをつくる原型を今回データとして算出しておいて、後々役立てようと思っているのです。
それで、今回手掛けるのは球形のジオデシックタイプ、その最も小さいパターンにしました。
以前示したシステム型の一つは右の画像ですが、これとは異なる形です。

最初に示したシステム型のあるパターン
今回、骨組みは完全に球を内接するので籠状のボールのような形となります。
右の画像がその通称ジオデシックパターンの一例で、その模型です。
軸数120本構成
今回そのパターンの中でも最も軸数が少なく小さなサイズ(90本構成)になる形を選びました。
軸数90本構成
この形の軸を延長し、自立させます。写真右はその一部を示しています。これにかなり変容を加えたものが左の小さな模型です。
不鮮明でわかりにくいので、それを拡大した写真を次に示しましょう。
軸足延長による三角形の支柱で自立するドームとなります。
このあたりまでが私的にはアートとなります。

これにさらにデザイン的な視点から機能を見い出す作業が加わります。
私的には骨組みに植物をつたわせて緑化ドームを演出するのがねらいです。

正面画像、とはいっても入り口は5箇所あり、かなり開放的
つる状に伸びる植物なら何でもかまわないのです。
この場合、ガーデニングではパーゴラといいますが、通常は矩形で藤棚として知られているものです。庭に木陰を作り、夏の日差しを避ける役目をします。
くわえて、植物は花が咲くほうがよろしいです。
アーチ状のパーゴラでは、つるバラをつたわせて庭を美しく飾り立てるのが一般的です。

今回のようなドーム型のパーゴラは高価なこともあって少ないですが、バラの花で覆われたドームは想像するだけでワクワクします。ましてやドームの中から上を眺めるとバラの花がうつむき加減に咲き乱れ、かぐわしい香りが漂うなか、木漏れ日が落ちるラウンドテーブルでひと時のティータイムを過ごすのは最高の贅沢ではないでしょうか。
真上から見たところ。つるを誘導しやすいグリット

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