午後より作業に取り掛かる。
やっかいだが今度は支柱を支える土台を作らなければならない。
なんといっても傾斜地に据えるわけだし、その地盤が大変ゴロついている。
ここの森は、大きい岩があたりに散々している。できれば岩に切込みでも入れて柱を固定したいところだ。しかし、あいにく取り付ける幹の真下は軟弱なゴロつきの傾斜地となっている。
難儀をしたくはないが、後で泣きは見たくはない。よほどの荷重にも耐えられるようなしっかりとした土台にしておこう。
今日はこの場所まで重い砂とセメントを担いで登ってきた。
森に誰もいないと思いきや、すでに先客がいた。
この森の山道を作ってくれた方だ。すでにその方の話は何度も聞いていた。
何でも透析をしながらコツコツト山道を切り開き、杉の丸太で階段をつくり頂上まで達した方だ。頂上が標高200mを越える。すでに定年の方だが、そこまでしてどうしてと思う。しかし、その人なりの思いがあるのだろう。
挨拶程度に話したくらいだが、頂上まで行って置いてあった道具を担いで帰っていった。その姿はたいへんしぶかった。
さて、セメントと砂を混ぜてモルタルというが、こいつを組み上げる石の間につめて接着するのだ。
石組みはそこらに転がっている大小を組み合わせて土台にしていく、できれば鬼組みといって接着なしでも充分荷重に耐える組み方があるが、全体を固定するため結構な石の量が必要だ。時間も限られているので荷重が地面に伝わる程度の土台とした。
支柱の2本の内手前の樹に近いほうは何とか岩の角に届くためモルタルで岩の角が支柱の下方端部にうまく合うように盛っておいた。
今日はこれでおしまい。
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