2009年5月24日日曜日

22日目



5月23日(土曜)、朝から森のスクールへ向う。すでにクツナ氏が杉の板材を用しておいてくれた。
スタッフに手伝ってもらい運び上げる。機械をセットして、さあこれから試作に取り掛かる。
2・3の試作を行ない、あることに気がつく。板材が思ったほど重いのだ。
屋根葺きは、材の重なる面積も考慮しなければならない。全面積の倍の材料分が必要なのだ。
今回使おうとしていた材は、杉の端材で丸太の端に当たる。厚いところで2~3cmもあり、これではかなり重くなってしまう。
あらかじめ、図面でも書いて熟慮すべきだった。スタートを切る寸前、急きょ計画を中止して考え直すことにした。
そこへ、「とよはしアートユニット」のメンバー山崎君が到着。
本日は、一緒に骨組みの作業を行なうことにする。初めての参加での作業、すでにかなり出来上がっているが、いきなり天井のやりにくい箇所を行なってもらう。
山崎君、要領を得て骨組みの結束や、配置を上手に行なっている。
私の説明も分かりやすかったのだろう。私自身、ブログでそのノウハウ整理しながら要領を得てきた。
一方屋根葺きは保留のまま。屋根葺きというより、ルーフィングと言ったほうが良いか。何しろどこから屋根が始まるという所がない。
風雨を防ぐことが何よりも次の課題だ。これは当初から材料も工法も定まっていない課題であった。
近い内には何とか解決の方法を見つけたいものだ。
単にビニールシートで覆ったり、ぐるぐる巻きにすれば事足りるが。
しかし、最低10年はノーメンテナンスで行きたいと思っている。どの道ツリーハウスは樹の上ということもありメンテナンスなど面倒でやりにくいものだ。
何か、軽量で、自然素材、安価で耐久性の良いものはないだろうか、それの究極の名に値する・・・贅沢な注文だ。

2009年5月23日土曜日

21日目


骨組みはいまだに終わらない。上部の天井に達しているが、作業姿勢を確保するのに難儀をしている。
結構、柔軟な運動にはなる。足場用の単管の他、内部に足場用の骨組みを施す。
太い幹以外に、細い幹にも骨組みの荷重がかかってくる所はゆるく麻縄で結束して固定する。

2009年5月10日日曜日

20日目(支柱の取り付け)

5月9日、ゴールデンウィークは4日続いて雨、大降りで森の入り口で池から水がゴウゴウト流れている。
今日は支柱を立てに来た。すでに森のスタッフが今日も働いている。炭焼き窯を作る森の管理人がスタッフと共に赤土を練っている。
早速ツリーハウスの下をほどほど片付け、皆に応援を頼む。2.3mと3.2mの2本をどこに設置するか説明する。

数人でいっせいに支柱をもっ持つ。先ずは短いほうから。5人で持っているのにやたら重い。まだぜんぜん樹が乾いていない。足場も斜面で滑りやすい。
根元を岩の角にあてがい、一気に立ち上げて幹にもたれかける。少し位置がずれる。予想が外れた。根元をみると、気になっていた岩の凸に底が当たっていた。削っておけばよかった。
すぐに石材カッターを借りて落とそうとしたが、機械が壊れており無理だった。

クツナ氏が思いっきりカケヤ(掛矢)で頭を横から叩いてはめ込もうとした。
だが、すでに幹にはかなりの重みがかかっており動じない。それどころか支柱の頭の丸太の角が幹にめり込んでその樹皮をめくっている、完全に傷つけてしまった。
やめよう。森の管理人が叫ぶ。一旦降ろして角を斜めに切り落とす。それに加えて土台とうまく合うように根元を削る。再度持ち上げて今度は何とかうまくいった。
2本目。これは簡単には立ち上がらない。森の管理人の提案で支柱の頭にロープをくくり付け、ツリーハウスの中から引っ張って上げるという寸法だ。

私は樹の上からロープを握る。下では皆が先ほど同様に立ち上げようとする。
ロープを少しずつたぐり寄せ、支柱が立ちあがってきた。
多少の調整はあったが2本目はすんなりと収まった。
作業は多少の調整があったが、皆の協力であっという間に終わった。皆の緊張が解けて、立ち上がった支柱を眺めている。
そこでクツナ氏ポツリと言う。人と共生することがいかに難儀か、それを我々も樹も体験しているな・・・
森の管理人、樹もこれで安心したのう・・・

2009年5月6日水曜日

19日目(支柱の制作)

5月3日
 午後より作業に取り掛かる。

やっかいだが今度は支柱を支える土台を作らなければならない。
なんといっても傾斜地に据えるわけだし、その地盤が大変ゴロついている。
ここの森は、大きい岩があたりに散々している。できれば岩に切込みでも入れて柱を固定したいところだ。しかし、あいにく取り付ける幹の真下は軟弱なゴロつきの傾斜地となっている。
難儀をしたくはないが、後で泣きは見たくはない。よほどの荷重にも耐えられるようなしっかりとした土台にしておこう。
 今日はこの場所まで重い砂とセメントを担いで登ってきた。
森に誰もいないと思いきや、すでに先客がいた。
この森の山道を作ってくれた方だ。すでにその方の話は何度も聞いていた。
何でも透析をしながらコツコツト山道を切り開き、杉の丸太で階段をつくり頂上まで達した方だ。頂上が標高200mを越える。すでに定年の方だが、そこまでしてどうしてと思う。しかし、その人なりの思いがあるのだろう。
挨拶程度に話したくらいだが、頂上まで行って置いてあった道具を担いで帰っていった。その姿はたいへんしぶかった。

 

 さて、セメントと砂を混ぜてモルタルというが、こいつを組み上げる石の間につめて接着するのだ。
石組みはそこらに転がっている大小を組み合わせて土台にしていく、できれば鬼組みといって接着なしでも充分荷重に耐える組み方があるが、全体を固定するため結構な石の量が必要だ。時間も限られているので荷重が地面に伝わる程度の土台とした。
支柱の2本の内手前の樹に近いほうは何とか岩の角に届くためモルタルで岩の角が支柱の下方端部にうまく合うように盛っておいた。
今日はこれでおしまい。

2009年5月1日金曜日

18日目(支柱の制作)

4月29日
いよいよ骨組みが重くなってきた。すでに仮に取り付けた支えは、先日の強風で樹か揺れた際にずれて小口が合ったっていたへこみ具合がはっきりと跡を残している。

今日はツリーハウスを支える支柱に取り掛かる。
取り付け箇所は2箇所と決まった。
樹から離れてみてちょうど支柱と幹と地面を三辺とする正三

角形が描ける位置で取り付ける予定だ。
 支柱はすでにその作り方を調査して調べておいた。
私の住む近くの公園は、昔は幕府の御用林を育てていたところ。そのまま残っているので巨木の公園となっている。その松に結構斜めっているものがあって、ほとんど支えなしには立っていられない。
この支えをじっと観察してつくることにした。プロの造園屋の

やることなので先ず間違いない。
Tの字に支えの腕を作るのだ
が、その接合は羽子板ボルトを左右からとめて最後に締め付けるののだ。
ほとんどの作業は機械で行なった。
ボルトが通る穴を開けるドリルと電気チェーンソウの軽いやつ。

あらかじめ、支柱の先端がT字を作る腕木の接合箇所は平らにしておく
この箇所は結構時間かけてチェーンソウでつらつらと平らにした。適当な場所がないので中腰でやっていて腰が痛くなった。
今日はこれでおしまい。