2009年1月15日木曜日

4日目

年が明けてすこぶる寒くなったが、それにもめげず取り掛かる。本日1月15日。一人で作業を開始するが、ゆずりは学園のスタッフが足りなくなった材料を運んでくれて、それだけでも助かった。
骨組みの組み方は、試行錯誤の上、ようやくパターンが見えてきた。このパターンは私の幾何研究の模型でずいぶんとやってきたので必ずうまくいくとイメージできた。しかしここまで分かってくるずいぶんやり直した。
先ず、骨組みを棕櫚縄でつないで行く。それも常に三角形ができるように。これが第一原則。三角形の一辺を共有して連続する三角形を次々つなげれば、図Aが示す五角形の空間ができるようになる。図Aは五角形だが四角形でも、六角形でもいい。図Bは樹上に最初に五角形を組んでいるが、むしろ最初は三角形からスタートしたほうがいいだろう。そのほうが骨組みは安定するし、足場も安定する。図Cでは三角形の組み方を示している。パターンは交互につなげていくこと。図Dがよくその特徴を示している。


そして小口(材の切り口端部)が常に下に向く用につなげる。これが第二原則。そうすれば三角形の連続が全て同様のパターンで組むことができる。それに加えて、小口を外側に向けることで作業が安全にできる。骨組み上ですべることもあり鋭い小口で怪我をしないですむという利点もある。
三角形の連結は図Eが示すように一辺を共有し、原則どうり小口を下に向けてつなげる。ここで注意しなければならないのは、つなげる一辺間のどの辺りにつなげるかだ。これは材の太さやハウスの規模にもよるが、材の3分の1ぐらいずらしてつなげるのが手始めとしてはよいだろう。図Fがその状態を示している。

この点の塩梅は次の図G・Hを観ていただければ説明しやすい。先ほどのずらした分だけが五角形の一辺をつくっている。そのして連続した三角形はもう一つの五角形をつくっている。この空間は五角形だが、四角形でも六角形でもかまわない。
原則の第三としては、連結の際ずらしてできる空間は多角形となる
図1はこのパターンの展開を示している。
実際は樹上では平面上ではなく、おわん状になっていく。しかしその傾斜角度の調整は多角形とその空間の大きさに因る。五角形と六角形では同じ空間であれば六角形の方が傾斜は緩やかになり、より空間を広げることができる。逆に四角形ならば、より傾斜はきつくなり空間を狭くすることができる。
以上、多角形の選択で骨組みの傾斜を調整できたが、その空間の大きさでも調整できる。より大きくすればお皿状になるか、それを逆にすればすぼめることになる。

そこで、原則の第四としてはハウスの大きさ形は主にこの多角形とその大きさで調整する
もちろんハウスの空間・形状の調整は、一箇所を原則どうり行なってできるというのでなく、先々を予想して、そのつど調整をしながら組んでいけばよい。

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