寒中、伊吹おろしが吹きすさぶ、私は忽然と河川敷に立ちいで、黙々と茅を刈り始めた。
こんなことをやる人間は今ではどうかしている。
だが数年前から取り掛かったこの木と同化するツリーハウスには、この茅でしか屋根を葺けないということがようやく今になって分かった。
恒久的なものづくりばかり行なっていると、永久的なサイクルにおけるものづくりがなかなか見えてこないものだ。こういったサイクルの中では、すでにものづくりの領域を超える。自己の存在や証などエゴに等しい。それは循環するサイクルの一部であり全てに組み込まれるからだ。
この森が眠りから覚める時が近い。私がこんなことを行なっているのがその証拠だ。
春になればここには大勢の子供たちがやって来る。
樹の家はまるで子供たちの巣になるだろう。樹に寄りかかることで根っこを通して地球とつながり、魂を育む場となるであろう。
こんなことをやる人間は今ではどうかしている。
だが数年前から取り掛かったこの木と同化するツリーハウスには、この茅でしか屋根を葺けないということがようやく今になって分かった。
恒久的なものづくりばかり行なっていると、永久的なサイクルにおけるものづくりがなかなか見えてこないものだ。こういったサイクルの中では、すでにものづくりの領域を超える。自己の存在や証などエゴに等しい。それは循環するサイクルの一部であり全てに組み込まれるからだ。
この森が眠りから覚める時が近い。私がこんなことを行なっているのがその証拠だ。
春になればここには大勢の子供たちがやって来る。
樹の家はまるで子供たちの巣になるだろう。樹に寄りかかることで根っこを通して地球とつながり、魂を育む場となるであろう。