2009年11月23日月曜日

台風の影響

 11月14日

約2ヶ月ぶりに森のスクールに来てみた。
台風の影響でかなりの被害がこの辺りにもあったことは伝わっていた。あいにく、ツリーハウスの森は直接強風に遭わなかったが、頂上にある大木は根こそぎ倒れたそうだ。

このツリーハウスも相当揺れた。団栗の木が主木となっていて根っ子から2本の幹が伸びている。そのうち1本は斜めに延びているが、このツリーハウスを支えるにはあまりにも無理があるため、2本の支柱で支えられている。そのうちの1本の支柱が倒れていた。
もともと幹が相当揺れれば隙間が生じて外れるものだと予想はしていた。
しかし、予想以上に揺れた。画像中央に倒れているのがその支柱。その左にはかろうじてもう一本の支柱が引っかかっている。
さらに、その支柱を観察してみると頭が幹から外れていたが、となりに延びる他の幹に寄りかかってとどまっていた。

しかし、無残だ。支柱のT型の頭を支える金具のナットが飛び出していたため、何度も揺れによってそのナットで幹の表皮が削られている。
これは私の責任だ。羽子板金具を取り付ける際にナットが出ないようにすべきを、その面倒な削り込み作業を省いてしまったからだ。
この日は取り合えず一人ではなんともできないので仮支えをしておいて別の作業を行なった。


はしごの作り方

以前作っておいた、はしごの取り付けである。こちらの方は自身がある。
なんといってもかなり資料を調べたから、是非他の人にも薦めたい。
ツリーハウスに登るはしごは安全でできれば安価であるべきだと思

っている。

ここで紹介するはしごは通常と少し違うが、作り方はきわめて単純で簡単だ。
ただ、その重要性に気付きにくい。

画像を載せておこう。
中央に見えるのがはしごである。
右に見える太いほうは以前使っていた仮付けのはしごで相当重い。この時点では倒れた支柱の代わりに仮支えを行なっている。
肝心の新しいはしごは細い材を使っていて軽い。通常との大きな違いは、縦に3本の支柱が通っている点だ。それぞれの横木を三点で止めている。

ツリーハウス8
もうお気づきのことだろう。一箇所外れてももう2箇所で転落しないしくみとなっている。
縄による結束はしごであろうと結合が金具であろうと、いずれかは外れるか破損してしまう。なかなか事前に破損に気付くことができれば良いが、落ちてからでは遅い。外れていても気付くことができる余裕がほしい。転落しないためにもこの3点結束・結合は重要である。

このことはボルネオ原住民の作るツリーハウスの写真や絵図を観察していて気がついた。
最初、はしごに縦にもう一本通して作られている意味がわからなかった。

この日取り付けた実感は明らかに違いが分かる。以前の不動の重いはしごに比べて頼りなさそうであったが、登るときにつかむフィット感がある。降りるときの材のしなりが体重を吸収してくれて体になじむ。
もちろん、華奢なようだがどこか外れても他で支えられているので安心感がある。

さて、次回は森のスタッフに手伝ってもらい支柱を立てることにしよう。

0 件のコメント: